商社マンボクサー木村 あぁ97日天下
「ボクシング・WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ」(4日、島津アリーナ京都)
WBCのダブル世界戦が行われ、ライトフライ級王者の木村悠(32)=帝拳=は同級5位の挑戦者、ガニガン・ロペス(メキシコ)に0-2で判定負けし、初防衛に失敗した。
終了のゴングが鳴ると、木村は肩を落とした。1人は10ポイント差をつける完敗。前に出るロペスに多彩なパンチを食らった。4回には右目下をカット。終盤に逆転KO狙いの反撃を仕掛けたが、最後までパンチは空を切った。
「懐が深く、パンチは届かなかった。嫌な角度からのパンチは見づらかった。相手が強かった」と実力差を認めるしかなかった。
昨年11月28日に初挑戦で世界を奪取し、わずか97日の天下で陥落。商社マンボクサーは前日「商談を決める」と話していたが、タフ過ぎる“交渉相手”に無念の京都出張となってしまった。
32歳の苦労人。今後に関しては「ゆっくり休んで考えるとしか言えない」と話すにとどめた。