一翔V3戦6月中旬以降に 疲労を考慮
ボクシング史上最速の世界3階級制覇王者でWBA世界フライ級王者・井岡一翔(26)=井岡=の次戦、3度目防衛戦が6月中旬以降にずれ込むことが8日、分かった。13年以降、年間3試合を行っていたが今年は2試合が濃厚。激戦続きの心身疲労を考慮したことに加え、統一戦実現を狙う“待機戦略”だ。
間隔を持たせれば、他団体王者の動向に合わせやすくなる。12年6月、国内初のWBA・WBC世界ミニマム級王座統一戦では八重樫東(現IBF世界ライトフライ級王者、大橋)に勝利。この年も年間2試合だった。
一翔は軽量級最強のWBC王者ゴンサレス(ニカラグア)、WBAスーパー王者でWBOとの統一王者エストラーダ(メキシコ)との対戦を希望。12年同様、好機をつかむ。
9日まで行う沖縄・石垣島キャンプ3日目のこの日も、世界13度防衛の具志堅用高氏ゆかりのビーチで走り込んだ。「維持しながら試合のタイミングに合わせる。2試合なら王者同士の時期が高まるのは確か」と年内ビッグマッチを見据えた。