「ボクシング・ＷＢＡ世界スーパーフライ級タイトルマッチ１２回戦」（２７日、大田区総合体育館）

　トリプル世界戦の予備検診が２５日、都内で行われ、６選手とも異常なしと診断された。３度目の防衛戦に臨む王者・河野公平（３５）＝ワタナベ＝は身長が１センチ伸び、１６７・２センチと“人生最大”に成長した。昨年１０月の亀田興毅戦同様の調整で仕上がりは最高潮。自身より７・２センチ低い挑戦者を余裕で見下ろし、ＫＯ勝利を宣言した。

　３５歳にしてグングン成長中だ。河野は身長が１センチも伸びた１６７・２センチにニンマリ。「１週間くらいずっと寝ている。寝るのが体にいい。寝たら伸びた」と人生最長身の理由を明かし、自身より７・２センチ低い挑戦者を余裕で見下ろした。

　“寝る子は育つ”戦法は昨年１０月の前戦、米シカゴで亀田興毅を相手にＶ２防衛に成功した時と同様の最終調整だ。興毅を引退に追い込んだ男は「コンディションは本当にいい。亀田戦と同じくらいに仕上がった」と自信満々に言い切った。

　胸囲、首回りなどの数値も上がり、パワーアップに成功。「（相手には）威圧も怖さもない。ＫＯで勝つ」と宣言した。

　昨年３月にはシンガー・ソングライターみなみらんぼうの長女・芽衣さんと結婚。試合前の食事で、自身に合わせ愛妻も「１～２キロはやせる」という。２６日の計量後は愛妻の手料理で英気を養う。「トンですね。豚が好き。しょうが焼きが好き。試合当日はとんかつにしようかな」。メガ“トン”の愛情パワーも注入される河野がＶ３を果たす。