内藤V1成功 乱入したオカダも一蹴
「プロレス・新日本」(3日、福岡国際センター)
IWGPヘビー級選手権は王者の内藤哲也(33)が同王座初挑戦の石井智宏(40)を下して初防衛に成功した。内藤は石井の執ような膝攻めなどに苦しみながらも、最後はデスティーノ(変形リバースDDT)で仕留めた。NEVER無差別級選手権は挑戦者の永田裕志(48)が王者の柴田勝頼(36)を下して新王者となり、真壁刀義の同王座最年長戴冠記録(42歳)を更新した。
“有言実行”のV1だ。ニュージャパンカップで下した石井の挑戦に疑問を呈し続け、「消化試合」とまで話していた王者の内藤。その言葉とは裏腹に、30分を超える激闘の末に勝利を手にした。
石井の鬼気迫る荒々しいファイトに内藤はスピードで応戦。石井の執ような膝攻めに加え、リバース垂直落下式脳天砕きの荒技も浴びるなど大ピンチに陥ったが、最後は飛龍原爆などの大技をたたみ掛けて仕留めた。
試合後は、石井の盟友のオカダがリングに上がり、無言で挑戦をアピール。これに対し、内藤は「オカダー、トランキーロ(スペイン語で焦るなよの意味)」と、決めゼリフであしらった。
会見でも「石井も、応援するお客さんも『内藤を追い込んだ、あと一歩だった』と思ったんじゃないの。でも、言ってたでしょ、オレにとっては消化試合。それはすべてオレの手のひらの上」と強がった王者。今後については「(6日の)3夜明け会見で話すよ」と話して去っていった。