井上尚、驚異の胸囲アップで王者の貫禄
「ボクシング・WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(8日、有明コロシアム)
ボクシングのダブル世界戦の予備検診が5日、都内で行われた。2度目の防衛戦に臨む井上尚弥(23)は、前回より胸囲が3・7センチ増とたくましさを見せつけた。
驚異の胸囲アップだ。発表された数値で、何よりも目を引いたのが井上の胸囲だった。カルモナに2センチ及ばなかったものの、前回、昨年12月のワルリト・パレナス(フィリピン)戦から3・7センチも大きい91センチとなっていた。
井上は「練習の成果が出ている。筋トレもあるけど、サンドバッグでも強いパンチが打てている。自然と大きくなった感じ」と、数字に表れた力強さに納得の様子。大橋秀行会長も「前回よりかなり大きくなっている。パワーアップしている」と満足そうだった。
今回、静岡・熱海の海岸での走り込み合宿などで徹底的に下半身を鍛え上げ、パンチ力強化につなげた。その相乗効果が上半身にも表れていた。挑戦者を5センチ上回るリーチも物を言いそうだ。
井上は「世界王者として、うまさ、強さをアピールしたい。あえてKOは狙わずに、自然体のボクシングで、結果的にKOになればいい」と、余裕と自信を漂わせた。