【スポーツ】G1が新日の次代を占う
いよいよ“真夏の祭典”がやってくる。新日本プロレスのシングルリーグ戦「G1クライマックス」(7月18日開幕、8月14日決勝)の出場選手とブロック分けが以下の通りに発表された。
【Aブロック】真壁刀義(13)、小島聡(15)、石井智宏(4)、後藤洋央紀(9)、バッドラック・ファレ(3)、タマ・トンガ(初)、SANADA(初)、丸藤正道(ノア)(2)、オカダ・カズチカ(5)、棚橋弘至(15)【Bブロック】柴田勝頼(6)、永田裕志(18)、本間朋晃(3)、マイケル・エルガン(2)、矢野通(11)、内藤哲也(7)、EVIL(初)、ケニー・オメガ(初)、中嶋勝彦(ノア)(初)、YOSHI-HASHI(初)(かっこ内数字は出場回数)
今年に入って中邑真輔、AJスタイルズ、飯伏幸太、カール・アンダーソン、ドク・ギャローズと、昨年に出場した5選手が退団するという激震に見舞われた新日本。退団者に代わって、SANADA、ノアの中嶋、オメガ、EVILらが初出場し、顔ぶれは昨年に引けを取らないものとなったが、新時代に突入したといえる年の大会を誰が制するのかを予想してみたい。
優勝候補の筆頭はやはりIWGPヘビー級王者のオカダだろう。今年に入って主役を前同王者の内藤に奪われた感があったが、6月19日の大阪城ホール大会で文句なしの勝利で同王座を奪回し、復権をアピール。自身初の「王者で優勝」を目標に掲げるなどモチベーションも高く、心身ともに充実していると言えるだろう。
続くのは内藤、棚橋、オメガか。まず、内藤はオカダに同王座を奪われたとはいえ、今年前半の新日本を引っ張った勢いは衰えていない。ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンを率いて旋風を起こし、大量退団のショックを一掃した活躍は、新日本の木谷高明オーナーが「一番の功労者」と高く評価するほど。春のニュージャパンカップに続いてG1も制して、今年を“内藤の年”にできるか。
左肩の負傷で欠場中の棚橋はこの大会で復帰する。1月4日の東京ドーム大会でオカダに敗れてから精彩を欠く戦いが続いていたが、休養を経て本来の調子を取り戻せば、“エース”が再び頂点に立つ可能性は十分だ。
他にもバレットクラブ新リーダーのケニー・オメガ、NEVER無差別級王者の柴田、4年ぶりに参戦するノアの丸藤、IWGPインターコンチネンタル王者のエルガンらも優勝争いに加わってくるだろう。新日本の今後を占う熱闘に注目だ。(デイリースポーツ・洪 経人)