棚橋、回復途上も連覇宣言 天山は小島との“友情パワー”でV目指す

 新日本プロレスの棚橋弘至(39)と天山広吉(45)が13日、都内の道場でシングルリーグ戦「G1クライマックス」(18日開幕)へ向けた練習を公開した。左肩の剥離骨折と二頭筋断裂で5月下旬から欠場している棚橋は、リハビリ中ながらも「新しい体を手に入れた」と、昨年に続く連覇を宣言。小島聡(45)の枠譲渡によって出場にこぎつけた天山は、今回を「最後のG1」と位置づけ、小島から注入された“友情パワー”での優勝を誓った。

 棚橋は、J2金沢のトレーナーを務めていた菅野洋介氏の指導で続けているバランスボール、ゴムチューブ、ダンベルなどを使ったリハビリを約40分間披露。当初は茶わんを持つのも苦痛だったという患部の回復具合は「70%」とのことだが、太もも、臀部(でんぶ)などを鍛えたことで補い、「欠場前を100としたら100に戻る。あとは、二頭筋と肩の回復が上積みになる」と説明した。

 欠場明けで臨む全22戦の長期シリーズにも「不安は不思議とない。今までやったことのないトレーニングをしてきたので、オーバーホールをしたと言うよりは、まったく新しい体を手に入れたイメージで、復帰戦と言うよりはデビュー戦。ドキドキする気持ちが不安を凌駕している」という。気になる相手については「他の選手以上に開幕戦(SANADA戦)が棚橋のカギになる」と話し、「ちょっくら2連覇してきます」と笑顔で宣言した。

 また、天山は練習前に「自分の練習パートナーは彼しかいないと思って今回呼んでる」と小島を呼び出すと、小島は「いろんな経緯があって、こういうことになって、私も一緒に闘うつもりでいますので、こういう練習に私も参加する権利があると思ってるんで、一緒にやらせてもらいたい」とあいさつした。

 2人はスクワット、腕立て伏せなどの基礎トレーニングの後にスパーリングを実施。小島が容赦なくチョップ、ラリアットなどをたたき込めば、天山もモンゴリアンチョップ、アナコンダバイスを得意技を繰り出すなど、本番さながらの熱い戦いを展開した。

 練習後、天山は「コジ、いろいろ迷惑かけて、ほんとにスマン」と、小島に謝罪すると、小島は「それはリング上で答えを出してください。誰にも謝る必要なんかない。その代わり、天山広吉っていうプロレスラーを、必ずリング上ですべてさらけ出して、とにかく精いっぱい燃えてください」と熱く反応。天山は「オレのためにっていう気持ちで返してくれるのは、すごいうれしい反面、すごいプレッシャーです。コジを応援してくれるファンが一番悔しい、残念な思いをしてると思うし、そういうみんなをひっくるめて、すべての人の期待に応えられるように、しっかり返したい。最後ラリアットもらってきつかったけど、こんなんで倒れるなって、叱咤激励じゃないけれども、ほんと身に染みてわかりました」と、小島の“友情パワー”注入に感謝した。

 そして、「ほんとにしっかり体も動くし、やる気満々やし、体力もガッチリ戻ってきてる。今年逃したら、それこそ来年って話なんで。やっぱり今年は自分にとって最後のG1やと思って、しっかりと闘いたい」と、今回が最後の出場と位置づけ、「結果を出して、やっぱり最後の最後にコジに優勝っていう。コジには『優勝して帰ってこい』っていう風な感じで言われたので、誰が相手でもしっかりと勝ちたいと思います」と、4度目の優勝を目標に掲げた。

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