9・25RIZIN 山本美憂が総合格闘技初挑戦 コーチはKID

 総合格闘技イベント「RIZIN」を運営するRIZIN FIGHTING FEDERATIONが1日、都内で会見を行い、日本女子レスリングの草分け的存在で元世界王者の山本美憂(41)が9月25日のさいたまスーパーアリーナ大会で総合格闘技(MMA)に初挑戦することを発表した。

 父がミュンヘン五輪レスリング日本代表の郁榮氏、妹が自身と同じく世界王者の聖子、弟が総合格闘家の山本“KID”徳郁、息子も総合格闘家の山本アーセンと、格闘技ファミリー出身で知られる美憂。13歳で第1回の全日本女子選手権を制覇するなど、4連覇を達成し、世界選手権も91年に史上最年少の17歳で優勝するなど3度制覇した。一度は現役を引退したが、11年に現役復帰。カナダに拠点を移してカナダ代表でのリオ五輪出場を目指したが、かなわなかった。

 会見で「MMAは弟の試合を影から見てたり、息子の試合でしたり、まさか自分がリングに上がるとは思っていなかった」と話した美憂。参戦を決めた経緯を「リオに向けて、絶対自分は出るんだという気持ちでトレーニングしてきて、残念ながら夢がかなわなくて、でも、ここまで頑張ってきたんだから、このままやめるのはもったいない。自分の中で気持ちの整理が付かなかった。そんなとき、榊原さん(信行RIZIN実行委員長)からオファーをいただいて、まさか自分がと思ったんですが、いろいろ考えて、自分にとってありがたいチャンスだと思って決めました」と説明した。

 今はカナダから日本に戻り、KIDの指導を受けながらアーセンらと家族ぐるみでトレーニングを積んでいるという。まだMMAの練習を始めて1週間ほどだが、「レスリングと違ってやることがいっぱいあるんですが、リングでトレーニングしたことを出して、笑顔でお家に帰れるように頑張ります」と笑顔で話した。

 榊原実行委員長は「女子の世界一を目指してほしい。目指せるだけの実績とポテンシャルはある」と、美憂に大きな期待を寄せる。日本女子レスリングの道を切り開いたパイオニアが新たに踏み入れる世界でも頂点に立つことができるか。

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