JBCの告発見送り ボクサーの権利を守る会が声明
全国のジム会長で組織する日本ボクシング協会が8日、日本ボクシングコミッション(JBC)に緊急理事会招集を要請したことが明らかになった。7日に行われた中日本協会総会で決議され、他地区協会長も同意したもので、これを受け10日にJBCの浦谷信彰統括本部長らを刑事告発するとしていた「ボクサーの権利を守る会」(代表・松尾敏朗=緑ジム会長)は「初めて具体的な解決策を示されたことに敬意を表し、告発状の提出を当面見合わせる」と声明を出した。
試合で生じた負傷の治療費としてJBCが選手のファイトマネーの一部を徴収している「健康管理見舞金」の使途について、裁判費用に充てられているのではと疑問視する協会と、適正に運用していると主張するJBCとの見解が相違。5日に都内で渡辺均東日本協会長と金平桂一郎副会長が協議した。
協会はこれ以上この問題を放置していればJBCの対外的、対内的信用が著しく毀損(きそん)されるとし、緊急理事会による真相解明を求めていた。