女子大生ボクサー、古川夢乃歌が新王者 アイス我慢で8キロ減量

勝利者賞の「草加せんべい」に大喜びの古川夢乃歌
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 「WBA女子世界ライトミニマム級王座決定戦・10回戦」(13日、埼玉・草加市文化会館ホール)

 同級2位で東洋太平洋女子フライ級王者の古川夢乃歌(22)=ワタナベ=が同級3位の西村聡美(35)=折尾=を3回1分59秒TKOで下し、新王者となった。古川は8勝(6KO)1敗2分。西村は9勝(1KO)3敗。

 現役女子大生(日体大)と二児の母の激突は、古川のスピードとパワーが上回った。1回、左フックを効かせてペースを握り、テクニックで応戦する西村をパワーで封じた。3回は、左から強烈な右でダウンを奪い、レフェリーはノーカウントで試合を止めた。

 世界挑戦にあたり、3階級落とす必要に迫られた。「好きなアイスクリームも食べずに1カ月半で8キロ落としました。トレーナーや先輩に減量方法を聞いて、本当にうまくいきました」と愛きょう満点に振り返った。渡辺均会長も「(減量が)一番心配だった。相手はベテランだし苦戦すると思っていたけど、良かった」と、ジム5人目の世界王者に目を細めた。

 この日は勝利者賞として、地元名産の「草加せんべい」が贈られた。古川は「これが一番うれしい!」と満開の笑顔を見せ、場内を大笑いさせていた。型破りの新チャンピオンが誕生した。

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