女子世界タイトル戦、柴田直子が5度目の防衛

 「IBF女子世界ライトフライ級タイトルマッチ10回戦」(13日、埼玉・草加市文化会館ホール)

 王者・柴田直子(35)=ワールドスポーツ=が同級2位のマリア・サリナス(27)=メキシコ=を2-0の判定(96-94×2、95-95)で下し、5度目の防衛に成功した。柴田は16勝(5KO)3敗1分、サリナスは11勝(4KO)5敗3分。

 昨年11月、薄氷のドロー防衛した相手との再戦。サリナスの「私が勝っていた!」というアピールを知り「完全決着を付ける」と意気込んでいた。

 試合は前回同様、サリナスの突進で始まった。右に左に大きく振り回してくるフックは想定していたが、パワー殺法に巻き込まれ、サリナスのペース。「パンチが前回より増していた。硬かった」と言う。2回にはバッティングで左目上を腫らすなど、不安な立ち上がりとなった。

 しかし、藤原俊志トレーナーと積んできたサリナス対策がじわじわと効果を見せた。「前回のように待つのではなく前に出た。中から合わせていこうと思っていた」と、相手の大振りに右ストレート、ボディーを打ち込みサリナスのスタミナを奪っていった。

 「あれだけ振られると打ちづらいけど、後半は接近戦ができた。ポイントは取っていると思った」と振り返った。本当は倒したかった。藤原トレーナーは「後半はKOしたいと言っていた。守るというよりチャレンジャー的なボクシングだった。練習したことを試合で出すのは難しいけど、それができた」と、柴田の精神力を評価した。

 今後について柴田は「防衛回数は年齢的にも難しい。ライトフライはベストだけど、もう一つ下げて、ミニフライでも大丈夫。同じIBFなら多田(悦子=真正)さんがチャンピンですし、一度負けている(12年、WBA女子世界ミニマム級タイトルマッチ)ので、やってみたい」と、新境地へのチャレンジを口にした。

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