井上尚弥V3戦へ「倒し方にこだわる」 痛めた右拳保護に工夫も
「ボクシング・WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(9月4日、スカイアリーナ座間)
3度目の防衛戦に臨む王者・井上尚弥(大橋)が28日、横浜市内で練習を公開した。減量を含め、調整は順調。2階級上のWBO世界スーパーバンタム級8位のジェネシス・カシミ・シルバニア(カシミ/フィリピン)をスパーリングパートナーに招き、ディフェンスを中心に2週間じっくりと鍛え上げた。
さらに、痛めた右拳保護のため、練習でのバンテージの巻き方にもひと工夫した。「専門の人に頼んで巻き方を変えた」(父・真吾トレーナー)と、特にナックルに当たる部分を入念に重ねた。「(拳の負担の)軽減は感じる。試合でも7、8割で打つつもり。行くときは爆発力が必要だけど、拳と相談しながら」と、今後のためにも故障には最大限の気遣いをしている。
近い将来には最強王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)との「夢の対決」も実現しそうだ。井上尚は「しっかり勝つことと、倒し方にもこだわりたい」と、頂上対決を見据えた試合にすることを宣言した。