井上尚弥V3を確信「圧倒的な力の差見せる」陣営は相手の左フックを警戒
「ボクシング・WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(4日、スカイアリーナ座間)
前日計量が3日、都内で行われ、3度目の防衛戦を迎える井上尚弥(23)=大橋、同級1位のペッチバンボーン・ゴーキャットジム(31)=タイ=は、ともにリミットの52・1キロで一発クリアした。井上尚陣営は挑戦者の左フックを警戒しつつもV3を確信。また、ロンドン五輪銅メダリストで、プロデビューする清水聡(30)、世界前哨戦に臨む井上拓真(20)=いずれも大橋=も1回でパスした。
計量をクリアし、水分と特製スープを口にした井上尚は「一安心です。お茶漬けが食べたいですね」と落ち着き払っていた。挑戦者の印象も「普通です」と素っ気なかった。
一方で大橋秀行会長は「しっかり練習してきている。左ナックルにすごいタコができていた」と相手を警戒。挑戦者が「得意のパンチ」と豪語する左フックは打ち下ろしてくる独特の軌道で、井上の父、真吾トレーナーも「見えない角度から飛んでくる。怖いけど、よく見れば対応できる。尚弥にも伝えてある」と話した。
今後、軽量級最強のローマン・ゴンサレス(ニカラグア)戦などの大勝負を見据える大橋会長は「どの試合も大事になる」と、油断大敵を肝に銘じている。井上尚も「ビッグマッチが実現できるようアピールしたい。いつも通り圧倒的な力とテクニックの差を見せてKOしたい」と意気込んだ。