“ビリギャルボクサー”小村楓香、プロ2戦目決定 2度落第の現役女子高生
関西初の現役女子高生プロボクサー・小村楓香(19)=門真西高2年、グリーンツダ=が8日、大阪市内で会見し12月4日、エディオンアリーナ大阪第2競技場でプロ第2戦を行うことを発表した。アトム級4回戦で相手は1戦1敗の松岡瑞稀(筑豊)。
小村は8月にプロデビューし判定勝利した。女優の川島海荷に「似ている」と言われるアイドル系。中学2年時にボクシングに転向してプロを目指した。だが高校2年で「夜遊び」を繰り返すなど、道を踏み外して落第。今春も進級できず、4月からは3度目の2年生として学校に通う。“ビリギャル”の奮闘はテレビ3局が収録に訪れるなど、大きな注目を浴びた。
「こんなに早く次の試合は決まるとは思わなかった。デビュー戦よりいい試合がしたい。次は倒せるように」と初のKOを誓った。
デビュー戦後には「100や200じゃきかない位」のLINE、電話が殺到し、電源を切った程。「病気をしてたけど治りました、とか、女の子から『あこがれます』とか、うれしかった」と反響の大きさにビックリ。
さらに女の子がボクシングをすることに反対し、まずは学業と諭していた学校教師たちの見る目も変わった。担任の女性教師はこっそり会場に来ていたらしく小村宛に「すごいんだね、感動した」と手紙を書いてくれた。
「手紙が一番うれしかった。実際見てもらえたら、分かってもらえる。分かってくれる人が増えた」と、周囲の見る目が変わったことに感激した。
151センチの小柄ながら女子では屈指のパワフルさと、スター性がある。本石昌也会長は「ボクシング以上に難しいのが卒業できるかどうか。1学期末のテストはできたらしいけど、考えてみれば3度目だから当たり前。3年生に進級したら未知の世界だぞ」と、小村にハッパをかけていた。