山本アーセン、母・美憂の前でMMA初勝利「お母さんにバトンタッチ」
「RIZIN」(25日、さいたまスーパーアリーナ)
アマレスリング出身で、同じ大会に出場しているレスリングの元世界女王・山本美憂(42)の長男、山本アーセン(20)が才賀紀左衛門に2-1で判定勝ちした。総合格闘技(MMA)2試合目で初勝利を果たした。
1回冒頭はアーセンが前に出て仕掛ける。アーセンがキックをつかまえパンチで相手のバランスを崩す。さらに背後をとってバックドロップの様な投げも披露。グラウンドでも攻めた。
しかし、スタンドになってから才賀の膝蹴りがヒット。たまらずアーセンはダウンしかけたが、こらえた。アーセンもジャーマンスープレックスを決めるなど、お互いに持ち味を出した。
才賀はグラウンドの攻防時に故意にリング外に出たとしてイエローカードを受けた。試合は才賀の妻でタレント・あびる優も観戦。大声で「いけー!」と何度も絶叫していた。
2回の1分経過後、才賀は前蹴りから左の飛び膝蹴りをヒットさせる。崩れ落ちた相手に追撃をしかけたが、アーセンは難を逃れた。4分経過時点でパンチから飛び込んだアーセンがテイクダウンに成功。残り数十秒、攻め込んだところで試合終了のゴングが鳴った。
判定は二者の評価が分かれ、最後にアーセンの名が読み上げられた。リング上で「僕は勝てたので、お母さんにバトンタッチできると思います」と勝利を見届けた母・美憂へメッセージを送った。
試合は1回が10分間、2回が5分間の62キロ契約で行われた。