金村が宿敵・大仁田との抱擁に涙「絶対握手することはないと思っていたのに」
「超戦闘プロレスFMW」(26日、後楽園ホール)
今年で引退することを決めているW★ING金村が宿敵・大仁田厚との抱擁に涙を流した。金村のFMW最後のデスマッチになると思われ、大仁田が“壮行デスマッチ”を呼びかけた一戦で2人は激突。金村が所属したW★ING流のスクランブルバンクハウス8人タッグデスマッチで行われ、金村はNOSAWA論外、雷神矢口、高山善廣と組み、大仁田はリッキー・フジ、保坂秀樹、五所川原吾作と組んだ。
大仁田が有刺鉄線ボードの餌食となるなど、8人が公認凶器を駆使して入り乱れた激闘は最後、金村が大仁田の毒霧誤射を誘い、保坂をイスで撲殺。自ら“有終”の勝利を飾った。
試合後は、マイクを握った大仁田が「金村よ、長い間ごくろうさん。コイツとはずっと敵だ。オレのことを憎んでたんだよ。オレがFMWをつぶしたと思って。だけど、お前との戦いは、なんだかんだ言って一生の思い出です。金村ほどレスラーらしい男はいません!」と、熱い言葉で宿敵をねぎらった。そして、握手と抱擁を交わすと、金村のパフォーマンスである“ブリブラダンス”を競演した。
金村は花道を引き揚げると、「こんなことがあるとは思わなかったですね。絶対握手することはないと思っていたんですけど、粋なことをしてもらいました」と涙を流して感謝。「残り少ないですけど、頑張って走り抜けたいと思います。ありがとうございました」と頭を下げた。