最強後楽園、MVPは久我勇作 賞金100万円ゲット
ボクシングの日本タイトル挑戦権とMVP賞金100万円をかけた「最強後楽園」(日本プロボクシング協会主催)3階級8回戦3試合が22日、後楽園ホールで行われ、スーパーバンタム級同級2位の久我勇作(25)=ワタナベ=が同球1位のジョナタン・バァト(36)=カシミ=を4回2分17秒KOで下し、MVPを獲得した。
1回、ジャブの差し合い探り合う中、久我は左フックからの右アッパーのコンビネーションで早くもダウンを奪った。2回も下から上へとパンチをつなぎ、ペースをつかんだ。そして4回、接近での打ち合いで右ボディーを食い込ませて10カウントを聞かせた。「バァトは体ごと入ってくるので右ボディーを合わせた」という会心の一撃だった。
昨年12月、王者・石本康隆(帝拳)に挑戦し、僅差の判定で敗れた。「石本さんとの試合がかかっていて負けられなかった」と同時に、試合巧者の石本を意識した試合でもあった。
渡辺均会長は「倒しづらい相手をよく倒した」と評価した。今崎常秀トレーナーも「もっと苦戦すると思っていた。接近戦からのボディーは練習していたので、それが出たと思う。もう少し磨きをかけないといけない」と、再挑戦に手応えを感じていた。
賞金の100万円は「石本選手とのタイトルマッチの準備に充てたい」と、合宿費用などにするつもりだ。
また、技能賞はスーパーフェザー級3位の杉田聖(26)=奈良=が同球4位の東上剛司(36)=ドリーム=との壮絶な打ち合いを判定で制して獲得。敢闘賞はライトフライ級1位の久田哲也(31)=ハラダ=が同級2位の山口隼人(27)=TEAM 10COUNT=を7回2分30秒TKOで下して獲得。それぞれ賞金10万円を手にした。
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