ノア新体制初戦で内田会長「どこかの傘の下や風下に立つ団体ではない」

 「プロレス・ノア」(3日、後楽園ホール)

 IT企業のエストビー株式会社に事業譲渡し、新体制となったノアが初のシリーズ「グローバル・リーグ戦」開幕戦を迎え、会長に就任した内田雅之氏が試合前にファンの前であいさつした。

 全所属選手に囲まれてリングに立った内田会長は、観客の温かい拍手だけでなく「大丈夫か?」などの不安がる声も飛ぶ中、「プロレスリング・ノアの内田でございます。このたび、ご縁がありまして、大役を仰せつかることとなりました」と自己紹介した。

 続けて、「初代三沢社長、先代田上社長が粉骨砕身され、築き上げたノアをここにいる選手、そしてスタッフは、もとよりファンの皆さまと、光り輝くノアを取り戻すために、力の限り尽くしていく決意でございます」と、苦境にあるノアの再建を誓った。

 さらに、「ノアはどこかの傘の下や、風下に立つ団体ではございません」と意味深な言葉で団体の矜持を強調。最後は選手と円陣を組んで手を重ね、団結をアピールした。

 元全日本プロレス社長だったこともあり、かつて“アウェー”だったリングでの“初仕事”を終えた後は、「緊張しましたよ。受け入れられるかどうかも分からなかったので。頭がいっぱいだったけど、(反応は)暖かかったと思います」と安どの表情。“意味深発言”については「ご想像にお任せしますけど、一般のうわさがそうじゃないですか。実際はそうじゃない。どこかの子会社でもないし、傘下でもないということ」と説明した。

 今後の展望については「全日本の頃から鎖国はしたことないし、多方面との交渉は国内外問わずやっていけると思う」と、他団体との交流の可能性を示唆。「ビッグマッチはやりたいですよね」とも希望した。

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