新日本1・4東京D 内藤が棚橋に「お前がファン投票やろうと言え」

 新日本プロレスは7日、都内で会見を開き、来年1月4日の東京ドーム大会で、王者の内藤哲也に棚橋弘至が挑戦するIWGPインターコンチネンタル(IC)選手権、王者のKUSHIDAに高橋ヒロムが挑戦する同ジュニアヘビー級選手権、王者のマット・ジャクソン、ニック・ジャクソン組にロッキー・ロメロ、バレッタ組が挑戦する同ジュニアタッグ選手権を行うと発表。内藤は棚橋に、東京ドームのメインイベントを決めるファン投票を提案させることを要求した。

 5日の大阪大会で内藤が王座を防衛した直後に棚橋が挑戦を要求したことで実現した一戦。会見では、棚橋が「1年ぐらい前、ボクが(IWGPヘビー級王座挑戦)権利証を持っていて、それに内藤が挑戦する図式だったんですね。それが1年たって、戦わずして世代交代をされた。こんなケースは初めてかなと。今年オカダに負けて、来年内藤に負けるわけにはいかないので、東京ドームで勝ったならば2017年は棚橋の年になります」と復権への意欲を示した。

 一方、内藤は14年の東京ドーム大会で王者オカダ・カズチカに挑戦するIWGPヘビー級選手権が組まれ、王者・中邑真輔に棚橋が挑戦する同IC選手権とのダブルメインとなったが、試合順を決めるファン投票で後塵を拝して実質セミファイナルとなった苦い記憶がある。今回は雪辱のファン投票を要求するものと思われていた。

 まず、内藤は「棚橋がなぜ大阪大会の後、オレの目の前に来たか。オレと絡めば7年連続東京ドーム大会メインイベントが見えてくるから」と棚橋の心理を推察。さらに、「ファン投票をしたあの時と一緒ですよ。わけの分からない制度をいきなり持ち出して、インターコンチネンタル王座をメインイベントにしたと。あの時思いましたよ。何で新日本プロレスはIWGPヘビー級王座に誇りを持たないんだと。たとえどんなカードでもIWGPヘビー級王座戦をメインにするべきだった」と14年の記憶を持ち出して持論を展開し、「ボクがここでファン投票しましょうと言うと思うでしょ。ボクはボクの答えは逆ですよ。ファン投票はボクは望みません。メインイベントはIWGPヘイー級選手権試合、セミファイナルでインターコンチネンタル王座戦をやるべきだ」との考えを示した。

 さらに、「思い出してください。1年前のボクのコメント。新日本プロレスは棚橋が言ったことがすべて。棚橋の言いなりであると。いま、棚橋がファン投票をやりたいといえば、きっとこの会社は動きますよ」と指摘。続けて、「7年連続メインイベント出たいんだろ。じゃあ、お前の口からファン投票やろうって言ってみろよ」と、逆に棚橋に提案させることを要求した。

 これに対し、棚橋は困惑の表情。「保留にさせてください」と即答を避けたが、「6年続けてきたメインイベント、7年連続出たいです」との希望も口にした。

 また、内藤は大阪大会で、目標の人であった棚橋に「ドドメを刺す」と話したことについて、「この方(棚橋)は今年1月4日、東京ドーム、オカダに敗れた時点で終わってるんですよ。ボクは棚橋弘至を引きずり下ろす役目をやりたかったです。でも、オカダがやった。何のモチベーションも上がらないよ。唯一、やる気の出るポイントを見いだすとしたら、最後のトドメを刺してやろうかなと。彼も望んでるんじゃないですか」と説明。これに対し、棚橋は「ボクはまだ新日本のリングでやりたいことがいっぱいあるし、新日本をもっと面白くしたいという野望もあるので、ここで刺されるんだったらそこまでかなと思います。もし生き延びたら、来年は棚橋の年になります」と、背水の陣で臨む覚悟を示した。

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