井上尚が河野公平とV4戦 弟・拓真も初世界戦
大橋ジムは9日、都内で12月30日に、有明コロシアムでダブル世界戦を開催すると発表した。メーンは、WBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥(23)が、8月31日にWBA同級王座を陥落した河野公平(33)=ワタナベ=を迎える4度目の防衛戦。
尚弥の弟・拓真(20)はWBO世界バンタム級王者、マーロン・タバレス(24)=フィリピン=に世界初挑戦する。
井上尚にとって、日本人との対戦は13年8月に日本ライトフライ級王座を獲得した田口良一(ワタナベ)戦以来。くしくも、同門の先輩の挑戦を受けることになった。
井上尚は「ベストコンディションでリングに上がりたい。コンセプション戦を見せてもらったけど、非常にタフな選手と思っている。自分のボクシングをしてKOで勝ちたい」と自信を見せた。
河野は「8月にベルトを失ったショックで1カ月間何も考えられなかった。会長からこのお話をいただいて、一気にテンションが上がった。もう一回、世界挑戦できるとは思っていなかった。井上選手はパウンド・フォー・パウンド(全階級最強)と思っている。最後だと思ってベテランの闘いをしたい」と力を込めた。
また、IBF世界ライトフライ級王者の八重樫東(33)は、11月26日にフィリピンで行われるファーラン・サックリンJr.(タイ)とミラン・メリンド(フィリピン)に暫定王者決定戦の勝者との試合が義務付けられている。日程の問題もあり、防衛戦ができるかどうかは未定で、確定すればトリプル世界戦となる。