「ボクシング・ＷＢＡ世界フライ級王座統一戦」（１２月３１日、島津アリーナ京都）

　史上最速世界３階級制覇王者でＷＢＡ世界フライ級王者・井岡一翔（２７）＝井岡＝が９日、大阪市内で会見し１２月３１日に島津アリーナ京都で暫定王者のスタンプ・キャットニワット（１８）＝タイ＝と王座統一戦となる４度目の防衛戦を行うことを発表した。６年連続の大みそか戦は９歳下の最強の指名挑戦者を迎え撃つ。婚約者でＧカップ歌手の谷村奈南（２９）を初めて招待することも示唆。愛の京都で３戦連続ＫＯ勝利を宣言した。

　初の京都戦ではんなり、婚約者と年越しも悪くない。一翔は「見てもらいたい」と、愛する谷村が都合さえ付けば初観戦することを示唆した。すでに特注３カラットの指輪を贈ってプロポーズ。Ｖ３戦後はロサンゼルス婚前旅行にも行った。交際は順調で来年、計画する結婚、挙式へ向け、２０１６年をＫＯで締めて弾みをつける。

　ラブパワーを全開にする６年連続大みそか戦は、９歳下のホープを迎えての王座統一戦。叔父・弘樹氏を超えるタイ国史上最年少１７歳で世界王座を獲得した無敗の最強挑戦者だ。

　とはいえ、史上最速３階級王者にとっては“お子様”扱い。「世界王者の強さを味わわせる。終盤に向け組み立ててＫＯ勝ちできたら。しっかり叩き潰してレッスンをしようかなという感じ」と３戦連続ＫＯを宣言した。

　フライ級で標的にしたローマン・ゴンサレス（ニカラグア）、ファンフランシスコ・エストラーダ（メキシコ）の２強は階級を上げた。「縁があればどこかで戦う」とまずは同級４団体制覇が野望。来年、他団体との統一戦に向け、指名試合の満点突破はノルマだ。

　年末、国内での世界戦は最大９試合が予想される。「一番盛り上がる、京都で語り継がれる試合をしたい」。一翔が古都に歴史を刻む。