東大中退ボクサー日本ウエルター級王者有川雪辱V1
「ボクシング・日本ウエルター級タイトルマッチ」(14日、後楽園ホール)
東大中退の異色ボクサー、有川稔男(31)が大川泰弘を4回TKOで下し、初防衛に成功した。序盤から「満点に近い」というジャブがさえて、足を使わせなかった。2回は立て続けに右をヒットさせ、大川の左右の目尻を切り裂いた。だが、打ち合いの中で右をもらいダウンした。
3回からは左を上下に決め、ワンツーでフラつかせるなど一方的な展開に持ち込んだ。「初防衛というより、大川さんに借りを返したかった」と、3年前に敗れた相手への雪辱を喜んだ。次戦はチャンピオンカーニバルで、同級1位の坂本大輔(角海老宝石)の挑戦を受ける予定だ。