新藤寛之が再起戦飾る 元王者同士のサバイバル戦に7回TKO勝ち
「ボクシング・8回戦」(15日、後楽園ホール)
前日本ウエルター級王者の新藤寛之(30)=宮田=と元日本ミドル級王者の佐々木左之介(29)=ワタナベ=のともに再起をかけた一戦は、新藤の7回43秒TKO勝ちだった。新藤は18勝(7KO)4敗1分、佐々木は11勝(5KO)6敗とした。
立ち上がり、出てくる佐々木に対し、カウンター気味に左ストレートを放ち、ワンツーでペースをつかんだ。ところが3回、佐々木の左フックでダウン。「何をもらったか分からなかった。焦りはなかったけど、勢いを止められなかったのは反省」と4回以降はペースを握った。
大振りしてくる佐々木をいなし、左右のパンチを的確に当ててポイントを重ねた。そして7回、左のカウンターを当てたところで相手陣営からタオルが投げ込まれた。
「勝ったけど悔しい試合でした。結果が一番大事なのですが、セコンドの指示を理解しながらうまくできなかった」と反省。新藤は4月に有川稔男(川島)にTKO負けして初防衛に失敗。今後はスーパーウエルター級で2階級制覇を目指す。