中嶋が鈴木との“最終決戦”制してGHC初防衛!杉浦は仲間暴行で鈴木軍離脱へ
「プロレス・ノア」(2日、後楽園ホール)
GHCヘビー級選手権は王者の中嶋勝彦が鈴木みのるの挑戦を退け、初防衛に成功した。鈴木軍を率いる鈴木みのるが、負けた方がノアを去るノア対鈴木軍“最終決戦”と位置づけた一戦。鈴木は中嶋の右足に厳しい攻撃を加えて主導権を握るが、中嶋は必死の形相で耐え抜く。37分を超えた激闘は終盤、長時間のエルボー合戦に打ち勝った中嶋が原爆固め、ランニングローキックなどをたたみ掛け、こん身の垂直落下式脳天砕きバーティカルスパイクでトドメを刺した。
試合後は、鈴木軍のメンバーが鈴木を介抱するために現れたが、ノアから寝返っていた杉浦貴が仲間を次々と攻撃。最後は鈴木に得意の五輪予選スラムを放ち、猛烈に鈴木軍離脱の意志を示した。
そして、決戦を制した中嶋はリング上で「今日という日を越えられたのは、間違いなくみなさんのおかげです。何度もノアがくじけそうになったとき、いつもみなさんがいてくれました。それが、今日、一つの結果として、オレがベルトを掲げています」とノアを支えたファンに感謝。「そして、今日また新たな光を捕まえました。これからも、この光を更に輝かせるのはオレ、中嶋勝彦です」と高らかに宣言した。
インタビューでの中嶋は充実の表情。「これ(GHC王座)を初めて取ったとき、新しい針が動いたと思った。でも、その後いろいろあって、やっと針を己の力で動かしたと思っています。ここから、さらなる光とともに中嶋勝彦は前進し続け、何が何でも、オレは止まらねえ!」と雄たけびを上げた。
一方、敗れた鈴木は杉浦の襲撃もあってグロッキー状態。いつもは冗舌に憎まれ口をたたくが、この日は無言で床をはいながら去っていった。
また、GHCジュニアヘビー級選手権試合は王者の小峠篤司がタイチの挑戦を退け3度目の防衛に成功した。