“穂積塾”開講でスパーリング相手を急募 “長谷川2世”大森を大歓迎

 9日に現役引退を表明したボクシングのWBC世界スーパーバンタム級王者・長谷川穂積(35)=真正=が10日、スパーリング相手を急募した。引退即、異例の“穂積塾”開講で、現役選手にとっては世界3階級制覇の奥義を直接吸収する絶好の機会になる。この日はMBS「せやねん!」に出演後、神戸市須磨区役所で講演会の講師を務めた。11日に渡米し、WBC総会に出席して王座を返上する。

 引退会見で「これからもボクサー長谷川穂積として生きていく」と語った言葉はホンモノだった。現役世界王者のまま引退という衝撃から一夜明け、長谷川が、またも仰天プランをぶち上げた。

 「まだまだ動く。体がなまるし、スパーリングをしますよ。(真正)ジムに来て」と、現役選手に呼びかけた。世界王者クラスはさすがに遠慮するものの「東洋(王者)クラスなら全然(やる)」と本気。“長谷川2世”とも称されるバンタム級のホープ・大森将平(23)=ウォズ=の名が挙がると、「いいですよ。3ラウンド限定で」と大歓迎した。

 9月16日に35歳9カ月の国内最年長で世界王者に返り咲いた。高速連打と華麗なフットワーク、カウンターで世界戦13勝。ハードな練習は続けており、技術はバリバリ健在だ。伝説の王者が引退即、稽古を付けてくれるなど異例。“穂積塾”がボクシング界への最高の置き土産となる。

 この日は、MBS「せやねん!」に出演。泰子夫人(37)、長男・大翔(ひろと)君(13)、長女・穂乃(ほの)さん(11)と家族がサプライズで駆け付け花束を贈られた。引退を決めたのは11月22日。17年前、プロデビューした日であったことも番組で明かした。

 前日の会見後は、連絡が殺到。親交の深い元女子サッカー日本代表の澤穂希さん(38)からも「お疲れさま」とねぎらわれた。「ベルトを持ってますし、返上したらさみしさも出てくるかな」。まだ世界王者・長谷川穂積を何度も強調。返上まであと1日、余韻に浸るつもりだ。

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