新日本・オメガがIWGPラスト前哨戦でオカダ破壊
「プロレス・新日本」(17日、東京・後楽園ホール)
今年最後の大会が超満員札止め1744人の観衆を集めて行われた。来年1月4日の東京ドーム大会で王者オカダ・カズチカにケニー・オメガが挑戦するIWGPヘビー級選手権試合の最後の前哨戦はオメガか勝利。さらに、オメガは試合後に場外のテーブルを目がけて片翼の天使を放ち、オカダを担架送りにした。
オメガは自身がリーダーを務めるバレットクラブの盟友バッドラック・ファレと組んで、オカダ、YOSHI-HASHI組と激突。YOSHI-HASHIを長時間攻め続けて主導権を握ったが、驚異的な粘りに手を焼いた。
それでも最後は、カットに入ったオカダをファレが巨体を利したボディープレスで排除。オメガが孤立したYOSHI-HASHIにVトリガー、片翼の天使をたたみ掛けて息の根を止めた。
試合後、オメガは引き上げようとするオカダをリング上に呼び出してにらみ合い。だが、オカダが先にマイクを握り、「お前が強いのは十分知っている。東京ドームのメーンへの思いも、このIWGPヘビーへの思いも分かっている。ただ、そんなお前には負けられない。何でか分かるか?オレとお前じゃ背負っているものが違うんだ」とアピールした。
これに対し、オメガは英語でまくし立ると、「クリスマスプレゼントだ」とニヤリ。直後にファレが背後からオカダに暴行を加えた。さらに、バレットクラブの面々が現れて場外にテーブルを設置すると、オメガはエプロンからテーブルに目がけてオカダを片翼の天使でたたきつける恐るべき暴挙に出て完全ノックアウト。オカダは観衆が引き上げた後も立ち上がれず、担架で運ばれるほどのダメージを受けた。
花道を引き揚げた後のオメガは意気揚々。「オカダ、お前と何カ月も戦ってきた。オレはもう準備ができた。次はおじさんと元気なガキの戦いじゃない。日本で一番強い選手と世界で一番強い選手の戦いだ。ファンはオカダを応援するが、オレはそれにイライラする。オカダがオレより強いと思うか?今まで見たのは本物のケニーじゃない。東京ドームで見せてやる」と、戴冠へ鼻息を荒くした。