“キックの神童”那須川が冷や汗デビュー星!31日出場も要求 RIZIN
「RIZIN」(29日、さいたまスーパーアリーナ)
キックボクシング界の“神童”などと呼ばれるRISEバンタム級王者の那須川天心(18)=チーム天心=が総合格闘技(MMA)デビュー戦を1回KO勝利で飾った。
相手のニキータ・サプン(24)=ウクライナ=は元テコンドー欧州王者と、自身と同じく打撃が得意。序盤はキレのいいミドルキック、ローキックをたたき込み、サプンがグラウンドの態勢を取るとすかさず上からパンチを振り下ろした。
だが、隙を突かれて、MMAのキャリアで上回るサプンに腕十字固めをガッチリ決められてしまう。脱出不可能かと思われたが、するりと抜け出すと再びグラウンドで“亀状態”となったサプンに上からパンチの雨を降らせてKOを呼んだ。
冷や汗ものの勝利に試合後は「このルールで初めて試合をして、ちょっと焦ってしまって極められそうになったんですけど、キックボクサーでもMMAで勝てることを証明できたと思います」と苦笑い。そして驚くべきことに、「すぐに終わってしまったんですけど、31日、もう1試合どうですか。みなさん、見たいですよね」と、2日後の大会出場をアピールした。
これを聞いた高田統括本部長は困惑しながらも、「分かりました。天心選手、その心意気は真っすぐ受け取りました」と返答。「ただ、こっちに預からせてください。今のアームバー(腕十字固め)見ましたか。一回、メディカルチェックさせてください。そこから即決します」と、チェックの結果次第で出場を認めることを明言した。