尚弥、河野の番狂わせ宣言も“柳に風”「起こせるものなら起こして」
「ボクシング・WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(30日、有明コロシアム)
ダブル世界戦の前日計量が29日、都内で行われ、WBO世界スーパーフライ級王者の井上尚弥(23)=大橋=、挑戦者で前WBA世界同級王者の河野公平(36)=ワタナベ=ともにリミットの52・1キロでパスした。河野は再三繰り返してきた「番狂わせ」のラウンドを2回か8回と予告。秘策の存在をうかがわせた。
番狂わせを起こす-と挑発された井上尚は「起こせるものなら起こしてみてください」と柳に風だった。「2回か8回」という具体的な数字にも「だったらそのラウンドは徹底して逃げようかな」と笑って切り返した。
リミットで計量を終え水分を取ると「(体への)入り方がいい」と、体調の良さを実感。父・真吾トレーナー特製のサンゲタン・スープにヨード卵光のニンニク漬けを混ぜてリカバリーに努めた。「判定までは考えていません。しっかりと組み立てたボクシングをします。油断をせず、バシッといきたい」と返り討ちを予告した。