“激闘王”八重樫V2!子供たち声援を力に…残り47秒でねじ伏せた
「ボクシング・IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ」(30日、有明コロシアム)
王者・八重樫東(33)=大橋=がサマートレック・ゴーキャットジム(32)=タイ=に12回2分13秒でTKO勝ちし、2度目の防衛に成功した。5月の初防衛戦で左肩を負傷し、約8カ月ぶりのリング。冷静に手数で圧倒してリズムをつかみ、最終12回は“激闘王”らしく果敢に右の強打で攻めて試合を決めた。
試合終了まで残り47秒-。「激闘王」が完勝で1年をしっかり締めくくった。5月の初防衛戦以来、約8カ月ぶりのリングに立った八重樫は、14年9月に井上尚弥に善戦したサマートレックと対戦。初めての自身より身長の低い相手に11回まで攻めあぐねたが、最終回はコーナーに追い込み、強烈な連打で仕留めた。
「やりにくかったが、陣営のGOサインも出てたので、しっかり倒せて良かった」
最愛の家族に報いる防衛だ。30日は妻・彩さんの33歳の誕生日。さらに3人の子供も「お父さんがんばれ~」と声をからしながら応援した。家族から離れて追い込んでいた八重樫は「力になった。この子たちと1カ月間離れていたのでうれしい」と声を弾ませた。
ただ“ニュー激闘王”のもくろみは外れた。「打ち合いで負けない自信はあったが、いつも泥くさい試合ばかりなので、勝負はそこじゃないなと前半は抑えた。けど結局最後は力技。まだまだですね」と課題を見据えた。
31日に再起戦を行う内山高志には“無言のエール”だ。所属ジムは異なるが、拓大の先輩に対し「あしたは内山先輩がやってくれる。みんなが勝つ姿を望んでる。あの人は試合を見ないけど『後輩の八重樫がやってくれた』と少しは耳に入るかな」と期待を込めた。
自身は、11月26日に行われたIBF暫定王座決定戦を制したミラン・メリンド(フィリピン)と90日以内に対戦することが義務付けられている。八重樫は「ケガもないので早く始動して次に進む」と、さらなる激闘の軌跡をつくっていく。
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