西谷が逆転TKO勝ちで新王者「ボクシング人生はここからがスタート」
「ボクシング・日本ライト級タイトルマッチ」(4日、後楽園ホール)
日本ライト級1位の西谷和宏(VADY)が、王者・土屋修平(角海老宝石)を8回2分52秒TKOで下し、2度目の挑戦で念願の王座を獲得した。
見事な逆転勝利だった。5回に右のカウンターで倒されたものの、8回に左アッパーでダウンを奪い返すと、ダメージ深い王者を連打で仕留めた。「5回に倒されて、その後は心が折れそうになった。後半にポイントを取られがちなので…。セコンドの指示通り、くっついて、足をすえて、強いパンチを打て、と」と冷静さを取り戻した。
対戦相手の研究は徹底的に行い、土屋も丸裸にしていた。左へのスイッチもセコンドの指示通りだった。「左のカウンター狙いだった。ドンピシャで当たるのは分かっていた」と、作戦勝ちを強調。勝負を決めたアッパーは「ボディー狙いだったけど、土屋さんが前かがみになっていた」と明かした。
リングサイドでは妻の華美(かみ)さんと2歳の愛息・大悟くんが見守っていた。「子供が来月誕生日なので最高のプレゼントができた」と父親の顔になった。奥さんのことは「カミさま」と呼んでいるそうで、大事な試合に「神さま」が力をくれたか-。
中学生の時、「ガチンコファイトクラブ」の影響でボクシングを始めた。鳥取のアマ指導者の下、4年間ボクシングを学ぶと、神戸のVADYジムに入門。当初ジムはオープンしたばかりで、現IBF世界スーパーバンタム級王者の小国以載(角海老宝石)と2人だけしかいなかった。大みそかの世界戦は仕事の都合でテレビ観戦となった。「勝ってうれしかったし、勝つと思っていた。彼はボクシングが賢かったから」と元同僚の快挙を喜んだ。
「僕のボクシング人生はここからがスタート。これからもっと強くなるし、もっと上を目指して頑張ります」と、目を輝かせた。
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