大竹秀典、東洋太平洋王座に意欲 世界へのステップ
「ボクシング・東洋太平洋スーパーバンタム級王座決定戦」(17日、後楽園ホール)
同級1位の「リングの仕事人」大竹秀典(金子)が6日、都内のジムでタイトルへの熱い思いを明かした。
大竹は14年に4度防衛した日本同級王座を返上し、11月に当時のWBA世界同級王者スコット・クイッグ(英国)に挑戦したが判定負け。15年5月に再起戦を3回KOで飾り、その後4連勝中で、6試合目がタイトルマッチとなった。
ベルトを争うのは同級2位のジェルビルト・ゴメラ(フィリピン)。12勝(6KO)1敗のサウスポーだが「映像が若いころのものや、1ラウンドKOで終わったものとかで参考にならない。まあ、研究材料がない方がいい場合もあるし、そこはあわてずにやりたい」と、こだわらなかった。
今回、左のスパーリング相手に苦労したが、2試合前のパナマ人がサウスポーで「その点はよかった。ここでしっかり左に慣れて、いざ大舞台でも対応できるようにしたい」と、2度目の世界挑戦へのステップと捉えている。
ただ、ベネズエラ人選手に苦戦の末、判定勝ちした前回の試合(16年11月)について「詰めるのも離れるのも中途半端だった。自分の距離でしっかり勝負したい」という反省を踏まえ、生かしていくつもりだ。
「タイトルを取れば(世界)ランクは上がるでしょうし、そういう意味では気合が入ります」と言う。久しぶりのタイトルマッチに、後援者や友人たちが盛り上がっているそうで「僕は変わっていないつもりなんですけど、回りが盛り上がってくれて逆に僕が乗せられている。回りの勢い、熱い流れに乗って世界を目指したい」と、再び大きな目標を見据えた。