ガールズ競輪、中山麗敏がボクシングプロテスト受験

 ボクシングのプロテストが13日、後楽園ホールで行われ、12年に48年ぶりに復活したガールズケイリン一期生で、記念すべき初戦に勝利した中山麗敏(現姓・島野)=TEAM10COUNT=がフェザー級で受験した。

 島野は82年4月12日、大阪府出身の34歳。大阪府立市岡高等学校卒業後、サンディエゴ州立大学に進学しボクシングを始めた。帰国後、北京五輪を目指したものの断念。ガールズケイリンの第1回生徒募集を知り応募し、選手となった。

 12年7月1日、ホームバンクの平塚競輪場でデビュー。ガールズケイリンのオープニングレースで圧勝する。この年、ガールズケイリンの第1回ガールズグランプリにも出場した。

 だが、ボクシングの魅力が忘れられず、14年秋ごろから、地元の平塚市にあるTEAM 10COUNTに入門した。競輪とボクシングの取り組みがほぼ半分だったことから、競輪の師匠から「どっちか一つにしろ」と迫られ、ボクシングを選んだ。

 競輪で鍛えた下半身は驚異的。鳥海純会長は「上半身がまだできていないんですが、体の力がとにかく強い。男性とも互角にやります。伸びしろがありますね」と期待している。競輪選手時代は年収が1000万円あったこともあるだけに、ボクシング転向について「辞めた方がいいよ、と言ったんですけどね」と鳥海会長。

 だが、島野は「お金の問題じゃない。お金なら競輪を選んでいますよ。ボクシングが好きなので。目指すのは世界チャンピオン。年齢的に時間はないけど、カズ(三浦知良)選手も『年齢はただの数字だ』と言ってますしね」とどこまでも明るく前向きだ。

 1年半前に結婚し、名字が競輪ファンになじみ深い「中山」から「島野」となった。文字通りの再出発。「強い選手。えたいの知れない強い選手が好き」と、デビューのリングであこがれのマイク・タイソンのインパクトを見せつけるつもりだ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

主要ニュース

ランキング(ファイト)

  1. 「止めるの早い」「ダメ-ジ明確」悪夢KO負けの武尊 慌てて立ち上がった姿に物議「カウントギリギリまで休もうと」「完全に意識飛んでた」

  2. 啓之輔の誕生会にブレイキングダウン人気メンバー大集結 主役はお持ち帰り否定「殴られ、飲まされ、歌わされ」手荒い祝福に感謝

  3. 武尊が呆然 衝撃の1回KO負け 悪夢のような80秒決着 “ムエタイの伝説”ロッタンの左フック2連発被弾で崩れ落ちる 宿命戦で無念

  4. 4児の母で元RIZINガールが衝撃の一本勝ち!MMAデビューのBD人気女子選手をリアネイキッドチョークで下す 試合後は号泣「怖かったけど」

  5. 武尊、悪夢の80秒KO負け 解説の魔裟斗も絶句「まさか…。予想以上に早い幕切れ。驚いた」それでも「武尊がいたからONEが日本に」

話題の写真ランキング

写真

リアルタイムランキング

注目トピックス