プロ11連勝中の上原拓哉が初防衛戦「スカッとKOしたい」
ボクシング東洋太平洋フェザー級3位でWBC世界ユースフェザー級王者の上原拓哉(21)=アポロ=が21日、5月7日にメルパルク大阪で初防衛戦(デイリースポーツ後援)を行うことを明らかにした。対戦相手はノンディア・ソーバンカル=タイ=で戦績は17勝(4KO)12敗。
上原は昨年12月の初タイトル戦で判定勝ちを収め、世界ユース王座を奪取。14年8月のプロデビューから11戦11勝(6KO)と連勝街道を突き進むが、直近2試合で判定勝ちが続いたこともあり「ここらへんでスカッと勝ちたい」と力強くKO宣言した。
沖縄・南風原(はえばる)町出身で、14歳だった09年11月に内藤大助-亀田興毅のWBCフライ級王座戦をテレビで見て「心に響くものがあった」とボクシングに魅せられた。那覇市内の奥武山(おおのやま)ボクシング会館まで自転車で通いながら練習を重ね、ボクシングの「奧の深さ」にのめり込んでいった。
県立南風原高2年時には新潟で行われた全国高校総体に出場したが2回戦敗退。3年時は右肘を痛めた影響もあり県予選敗退に終わった。高校卒業後、一度は沖縄で就職してボクシングから離れたが、夢を捨て切れなかった。沖縄出身でアポロジムOBの知人を介して同ジムへの入門を決意。14年5月に単身大阪へやって来た。朝5時半に起床して8キロのランニングを行った後、午前10時から午後5時までラーメン店に勤務し、夜はジムで練習に打ち込む日々を続けている。
元東洋ジュニアライト級王者の度紀嘉男会長の秘蔵っ子。度紀会長は現役時代、アポロ嘉男のリングネームで一世を風靡した。3度の世界挑戦は実らなかったが、軽快なフットワークの技巧派として名をはせた。引退後はトレーナーとして渡辺二郎氏のWBA世界ジュニアバンタム級王座獲得(87年)に尽力し、西日本ボクシング協会会長も務めた。名伯楽の指導の下、上原も「会長のボクシングを吸収したい」と意欲的に研鑽を積む。
「練習でやったことを出せれば勝てる。一戦一戦しっかりやりたい。練習を積んで今年は準備の年。来年には勝負を懸けたい」と上原は謙虚に話すが、度紀会長は今年中にも東洋太平洋王座挑戦か世界ランカーとの対戦を見据える。初防衛に成功すれば、会長の描くプランも現実味を帯びてくる。師弟の夢でもある世界王者へ、“アポロ計画”は着実に進行している。
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