初防衛戦の京口紘人、相手のレフジョに「空回りさせられないよう」と警戒
「東洋太平洋ミニマム級タイトルマッチ」(25日、後楽園ホール)
前日計量が24日、都内の日本ボクシングコミッション(JBC)で行われ、王者の京口紘人(ワタナベ)はリミットの47・6キロ、挑戦者で同級2位のジョナサン・レフジョ(フィリピン)は400グラムアンダーの47・2キロでクリアした。
2月28日に王座決定戦を制したばかりの京口は「まだベルトが届いていないので防衛という実感がない。王座を守るぞ、というよりも世界へ向けてのプレッシャーはあります。まだ挑戦者の意識ですね」と、世界戦に向けたステップの一環と位置づけた。今回は12回のスパーリングを3度行うなどハードな調整で仕上げた。「前の試合から2日間しか休まなかった」と充実した表情。
レフジョは1月に沖縄で萩堂盛太(平仲)とWBC世界ユースライトフライ級王座決定戦で引き分けたサウスポー。2試合の映像を見たという京口は「うまい、たくみな印象。相手のいいところをつぶしてくる選手。空回りさせられないようにしたい。僕のキャリアの中では一番いい選手」と話した。
それだけにやりがいも大きい。「ロマゴンがそうですけど、相手の強さを出させないような、相手を弱くみせてしまうようなボクシングで勝ちたい。できれば5回か6回に倒せたらいいと思う」と勝ち方をイメージしている。
レフジョは「京口が強いのは分かっている。フットワークを使ってスピードとファイティングスピリッツで勝ちたい。沖縄の試合は勝ったと思ったのにドローだった。その悔しさも晴らしたい」と意気込んでいた。