ボクシング中山圭祐が王座初挑戦でベルト奪取 「相手が強くて心が折れそうになった」

 「ボクシング・東洋太平洋フライ級タイトルマッチ」(13日、後楽園ホール)

 同級3位の中山佳祐(ワタナベ)が2-1の判定(116-112、115-113、113-115)でリチャード・クラベラス(フィリピン)を下し、王座初挑戦でベルトを巻いた。中山は10勝(4KO)2敗1分、クラベラスは17勝(10KO)3敗2分とした。

 1回から足を使い、左がさえた。打ち合いを挑まれる場面もあり「相手が強くて心が折れそうになったけど、声援で頑張れた」と振り返った。渡辺均会長は「本人には悪いけど、相手は強いし勝つとは思っていなかった。苦労人だし、真面目。こういうことがあるのがボクシング」と喜んだ。

 佐賀県出身で久留米櫛間ジムでデビュー。15年に移籍し、小口忠寛トレーナーと二人三脚で練習に励んだ。3月10日に日本ランカーの望月直樹(横浜光)を下してランキング入り。その勢いにも乗った。「取りあえず防衛して、もう少し上のベルトを目指して頑張ります」と新王者は声を弾ませた。小口トレーナーも「ただ、うれしい。ウチに来たときはパンチもスタミナもなかった。よく練習しますから」と感無量の面持ちだった。

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