元日本王者・石本が再起戦にKO勝ち
「ボクシング・10回戦」(18日、後楽園ホール)
前日本スーパーバンタム級王者で同級4位の石本康隆(帝拳)が、ネルソン・ティナンパイ(フィリピン)を7回KOで下した。2月に久我勇作(ワタナベ)に2回TKO負けして王座陥落からの再起戦だった。
2回に偶然のバッティングで眉間をカットし流血した。これでやや動きが鈍り、ティナンパイの好戦的なファイトに押される場面もあった。だが、5回からワンツー、左ボディーを繰り出しペースを取り戻し、6回にも左ボディーを利かせた。
7回は左ボディーからの右でダウンを奪い、さらに立ち上がった相手に左ボディーを食い込ませてとどめを刺した。「当たらなくてよかったです」と振り返ったものの、倒れた相手に無意識で右を打ち下ろす執念も見せた。「効いたパンチもあったし、危なかった。見せ場はあったと思う」と試合後は笑顔を見せた。
ベルトを失い、一度は引退も考えた。「ジムに支えられてやらせてもらっています」と感謝する。35歳となったが、ボクシングへの意欲はまだまだ衰えを知らない。「今が一番モチベーションが高い。朝、走っていてもそうですし、もうやめろと言われるまで練習してます」と笑った。目標はもちろん、王座奪還だ。
関連ニュース
編集者のオススメ記事
ファイト最新ニュース
もっとみる40歳王者・出田裕一をTKO撃破の豊嶋亮太「尊敬しているので全力で倒しに」 日本2階級制覇「ここで取らなきゃ先はないと」
帝拳で“一番生意気”な23歳・高見亨介が日本王座初戴冠で直訴「世界挑戦させて」「怒られるかもしれないが」 タフな王者に6回TKO完勝で猛アピール
室伏広治長官、井上尚弥の中谷潤人戦呼びかけに感心「ああ、これが王者の目なんだ」同じ壇上で目撃、夢の一戦に期待「国内最大級のイベントに」
中谷潤人 来春・尚弥戦見据えスーパーバンタム級前倒し転向も 夢対決へやる気「すぐに上がっちゃうかも」
辰吉寿以輝「やり返したい気持ちはもちろん」6・7に再起戦 父・丈一郎「そらそうやろ」再起に一言
井上尚弥戦へ中谷潤人 階級転向“前倒し”も示唆「すぐ上がるかも」尚弥からの来春対戦要求でモチベーションに「期待大きくしたい」
朝倉未来の対戦相手 9日に発表へ 5・4東京ドーム「RIZIN 男祭り」
中谷、4度目の防衛戦に向け合宿