小浦翼が東洋太平洋王者 タイトル初挑戦でKO勝利「素直にうれしい」
「ボクシング・東洋太平洋ミニマム級王座決定戦」(29日、後楽園ホール)
同級4位の小浦翼(E&Jカシアス)が同級5位のジェイセヴェー・アブシード(フィリピン)を4回3分9秒KOで下し、タイトル初挑戦でベルトを獲得した。小浦は11勝(8KO)無敗、アブシードは14勝(9KO)7敗となった。
4回、得意の左ボディーをレバーに食い込ませて見事にKOした。「狙ったわけではないけどすっと入った。めり込んだ感触はあった」と振り返った。1回、グラブタッチの直後に左を打って来るなど好戦的な相手に対し、終始冷静に対応。ジャブもさえた。
試合20日前に対戦相手が右から左に変わるアクシデントも問題としなかった。14年の全日本新人王。素質の高さに定評はあったが昨年12月、8回戦でフィリピン人を2回TKOで下した試合が自信になったという。「冷静に試合ができた。自分のいリズムでボクシングができるようになった」と、成長の手応えを感じていた。
初めて手にしたベルトについて「素直にうれしいです。重いですね」と満面の笑みだった。