カシミ・セルバニア王座奪取ならず 強豪バルデスとダウン応酬、判定負け
「ボクシング・WBO世界フェザー級タイトルマッチ」(22日、ツーソン)
WBO世界フェザー級タイトルマッチが22日(日本時間23日)、米国アリゾナ州ツーソンのツーソン・コンベンションセンターで開催され、同級4位のゼネシス・カシミ・セルバニア(26)=カシミ/フィリピン=は、王者のオルカル・バルデス(26)=メキシコ=にダウン応酬の末に0-3の判定で敗れ、世界初挑戦での王座獲得はならなかった。
フィリピン・ネグロス島バコロド出身のセルバニアは2016年に金沢市のカシミジムに移籍し、活動の拠点を日本に置く。今年4月に金沢で空位のWBOアジアパシフィック同級王座を獲得し、29戦全勝(12KO)で今回のチャンスをつかんだ。近況は同じ階級の選手では相手が務まらないWBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥(大橋)のスパーリングパートナーとしても存在がクローズアップされている。
迎える王者のバルデスは22戦全勝(19KO)と強打が売り。全勝対決はダウン応酬の激しいものとなった。バルデスのペースで進んでいた4回に、左ボディーから右ストレートを追撃したセルバニアが先制のダウンを奪う。まさかの展開に観衆がどよめく中、続く5回にはリング中央で左フックを合わせたバルデスがダウンを奪い返す。その後も手数を落とさなかったバルデスがジャッジ全員に支持された。スコアは117-109、116-110、115-111。バルデスは3度目の防衛に成功した。
関連ニュース
編集者のオススメ記事
ファイト最新ニュース
もっとみる40歳王者・出田裕一をTKO撃破の豊嶋亮太「尊敬しているので全力で倒しに」 日本2階級制覇「ここで取らなきゃ先はないと」
帝拳で“一番生意気”な23歳・高見亨介が日本王座初戴冠で直訴「世界挑戦させて」「怒られるかもしれないが」 タフな王者に6回TKO完勝で猛アピール
室伏広治長官、井上尚弥の中谷潤人戦呼びかけに感心「ああ、これが王者の目なんだ」同じ壇上で目撃、夢の一戦に期待「国内最大級のイベントに」
中谷潤人 来春・尚弥戦見据えスーパーバンタム級前倒し転向も 夢対決へやる気「すぐに上がっちゃうかも」
辰吉寿以輝「やり返したい気持ちはもちろん」6・7に再起戦 父・丈一郎「そらそうやろ」再起に一言
井上尚弥戦へ中谷潤人 階級転向“前倒し”も示唆「すぐ上がるかも」尚弥からの来春対戦要求でモチベーションに「期待大きくしたい」
朝倉未来の対戦相手 9日に発表へ 5・4東京ドーム「RIZIN 男祭り」
中谷、4度目の防衛戦に向け合宿