大橋ジムは１６日、都内で会見を行い１２月３０日に横浜文化体育館でダブル世界戦を行うと発表した。メインはＷＢＯ世界スーパーフライ級王者の井上尚弥（大橋）が同級７位のヨアン・ボワイヨ（フランス）を迎えて７度目の防衛戦。セミファイナルではＷＢＣ世界ライトフライ級王者の拳四朗（ＢＭＢ）が同級８位のヒルベルト・ペドロサ（パナマ）と２度目の防衛戦を行う。

　９月９日に米国デビューを６回終了ＫＯで飾り、通算成績を１４勝（１２ＫＯ）無敗とした井上尚はがい旋の防衛戦となる。ボワイヨは４１勝（２６ＫＯ）４敗１無効試合の右ボクサー。現在３０連勝中と勢いがある。井上尚は「きのうまで合宿しておりいい調子で追い込めている。（相手は）いい戦績を残しているので気を抜かずしっかり調整したい。来年２月にまたアメリカでという話もあるので、そこに向けていい試合を見せなきゃいけない。井上尚弥らしい試合を見せます」と意気込んだ。

　拳四朗に挑戦するペドロサは１８勝（８ＫＯ）３敗２分の右ボクサー。拳四朗は１０月２２日にペドロ・ゲバラ（メキシコ）に判定勝ちで初防衛に成功。２カ月わずかでの防衛戦となる。ＷＢＣから指令されているガニガン・ロペス（メキシコ）との再戦を前に、防衛戦を挟むハードスケジュールだが「全然気にならない。問題ないと思います。前回、４ラウンド目まで取られすぎたので１ラウウドからどんどん行きたいうくらい」と話した。

　前座では東洋太平洋フェザー級王者・清水聡（大橋）が同級１４位のエドワード・マンシト（フィリピン）と初防衛戦を行う。また、元東洋太平洋スーパーフライ級王者の井上拓真（大橋）が元日本バンタム級王者の益田健太郎（新日本木村）と５４・０キロ契約のノンタイトル１０回戦を行うと発表された。