WBO4位の荒川、次戦世界挑戦か 「てっぺん目指したい」フィリピン選手に判定勝ち
「ボクシング・10回戦」(2日、後楽園ホール)
WBOアジア・パシフィック・ライト級王者でWBO世界同級4位の荒川仁人(ワタナベ)がフィリピン同級3位アドニス・アゲロを3-0の判定で下した。荒川は31勝(18KO)6敗1分、アゲロは28勝(19KO)16敗2分とした。
立ち上がり、荒川は右ジャブからワンツー、左ボディーストレートで距離を探った。だが、前へ出てくるアゲロの右にペースをつかみきれない。右ボディー、ノーモーションの左を打ち込む荒川だが決定打にならない。プレスを強めてくるアゲロと一進一退。9回にはアゲロの眉間をパンチで切り裂いたが、タフなアゲロをとらえきれずに10ラウンドを終えた。
「近くても上を狙わずボクシングをした方がよかった。リターンを警戒し過ぎてボディーが少なかった。組み立てが甘かったかな。力まないで強打が打てれば」と、試合後の控室では反省の言葉が口をついた。
だが「最低限の結果は出した。反省点は修正して、次に向けてスタートしたい。やるからにはやはりてっぺんを目指したい」と、13年7月にオマール・フィゲロア(米国)と行ったWBC世界ライト級暫定王座決定戦以来のチャンスを待つ。
WBOの世界同級王座は現在空位で、来年2月に同級1位のレイ・ベルトラン(メキシコ)が2月に米国テキサスで行われる王座決定戦に出場することが決まっている。対戦相手は現時点で未定だが、荒川は左拳を軽度ながら負傷したため2月にオファーがあっても断る予定。
渡辺均会長は「荒川を見に行かせます。勝者に挑戦する意志を表明して、アピールをさせますよ。年齢も年齢(23日で36歳)ですし、ラストチャンスだから。実現させたい」と、新王者に挑むプランを明かした。挑戦が実現する場合、前哨戦は挟まないという。
荒川も「ベルトランだったら、きょうと同じ展開になると思う。当たっても打ち返してくるし、もっと強打でしょう。それを考えれば、いい相手だった」と、大舞台に立つ自分を思い描いていた。
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