小西伶弥がTKO初防衛も反省「20点」 アジアパシフィック王座

 「ボクシング・WBOアジアパシフィック・ライトフライ級タイトルマッチ」(1日、エディオンアリーナ大阪)

 同級王者の小西伶弥(25)=真正=が挑戦者のリチャード・ロサレス(25)=フィリピン=に8回2分32秒TKO勝ちし、防衛に成功した。再三のクリンチやホールディングで減点されるなどラフな相手に苦心したが、攻撃の手を緩めず、8回に相手セコンドにタオルを投げさせた。

 今年3月に世界初挑戦で敗れてから2連勝。それでも、勝利者インタビューで開口一番「ごめんなさい」と観客に謝った小西は「あんな相手だからこそ3回までに倒したかった」と悔しさをにじませた。「今までで一番やりにくかった」というのは、クリンチだけでなく、オープン気味のパンチやボディーへのパンチに何度もローブローをアピールするなどスムーズな試合運びができなかったため。いらだちながらKOを狙ったが、倒しきれずに「これが今の自分の実力。点数をつけるなら20点」と厳しく自己採点した。

 それでも「まだ伸びしろがあるということ」と気持ちを切り替えた小西。「(次の世界戦のチャンスは)まだまだだと思う。山下会長から合格がもらえるまで頑張る」と前向きに語っていた。

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