ボクシング2大日本タイトル戦 ウエルターは豊嶋が新王者、ライトフライは川満が初防衛

 日本ウエルター級王座を奪取した豊嶋亮太
 日本ウエルター級王座を奪取した豊嶋亮太(左)
 日本ライトフライ級王座の初防衛に成功した川満俊輝
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 「ボクシング・日本ウエルター級タイトルマッチ」(4日、後楽園ホール)

 メインイベントで王者の坂井祥紀(33)=横浜光=が1位の豊嶋亮太(28)=帝拳=の挑戦を受けて、3度目の防衛戦を行った。

 坂井は2021年12月、豊嶋に判定負けしており、今回が再戦。豊嶋が前に出て、接近戦で激しく打ち合い、双方ヒットはするものの決定的な場面は作れないという「根比べ」(豊嶋)の展開が最終10回まで続く。判定は2-1で豊嶋。豊嶋がリベンジを許さず、WBOアジアパシフィック、東洋太平洋に続き、地域3冠目となる日本タイトルを手にした。

 豊嶋は「やれることに比べて、やっていることが全くできなかった。殴り合いとしては面白い感じになりましたけど、ボクシングテクニックをもう少し出したかった」と反省しきり。「後半にボディーが効いてきて(坂井の)行動が減って、やりやすくなった。体の力とハンドスピードで総合的にまさった感じになりました」と勝因を説明した。

 初の日本タイトルには「うれしいですねえ。ボクシング漫画では登竜門を越えた先の日本チャンピオン。僕が王道を通って来なかったので、今回、指名挑戦者という王道を通ってチャンピオンになれたのは一生ものの財産だと思います。家にある2本と並べてみようかな」と笑顔。今後については「言いたい気持ちはいろいろありますが、今の僕は一回下山して登り始めている途中。一つ一つ積み重ねですかねえ」と話すにとどめた。

 セミファイナルでは日本ライトフライ級タイトルマッチが行われ、王者・川満俊輝(28)=三迫=が1位の安藤教祐(31)=KG大和=の挑戦を退けて初防衛に成功した。

 川満は安藤と21年2月に対戦し46秒、右フックでTKO勝ちしている。リベンジを目指す安藤に対し、左ボディー、精度の高い連打で主導権を握るが、安藤も怒濤(どとう)の反撃を見せ、何度も連打で川満の動きを止めてみせる。6回、川満の強烈な左フックが安藤の顔面をとらえ、安藤がよろめいたところでレフェリーが試合をストップし、2分29秒、川満がTKO勝ちした。

 川満は「(安藤が)強い覚悟を持ってくると思ったので、相当の気持ちを要して挑まないと勝てないと思った。勝ってホッとしています」と安堵の表情。「なんとも言えない内容だったので、また(三迫貴志)会長や横井(龍一)トレーナーの厳しい指導が待っていると思う。もっと上のレベルに行けるよう頑張ります」と、さらなる向上を誓っていた。

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