日本ボクシング、記念の日 井上尚、歴史に名を刻む

 日本ボクシングの記念すべき日に最強王者が歴史に名を刻んだ。東京ドーム34年ぶりの興行。かつてヘビー級の世界的スーパースター、マイク・タイソン(米国)を呼んで話題となった。今回は井上尚がTKO勝利。億単位のファイトマネーをもたらすインターネット動画配信が主流になるなど時代とかみ合った大舞台だった。

 東京ドームの前身の後楽園球場では1952年5月に白井義男が4万人超の観客の前で日本人初の世界王者になり、敗戦後の国民に勇気を与えた。

 タイソンは東京ドーム開業間もない88年3月と90年2月に闘い、90年はジェームズ・ダグラス(米国)に敗れる波乱。世界に衝撃を与えた。その4日前の2月7日、東京ドームに隣接する後楽園ホールで大橋秀行(現大橋ジム会長)が最軽量のストロー(現ミニマム)級で世界王座を奪取し、日本のジム所属選手の世界挑戦連続失敗を「21」で止めた。

 冬の時代を闘い抜いた大橋は、引退後に指導者、プロモーターに転じ、井上尚を世界に誇る「モンスター」に育て上げた。

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