井上尚弥、約2年ぶりPFP1位で全ボクサーの頂点に「今後のキャリアを加速させて行く」

 ボクシングの4団体統一世界スーパーバンタム級王者・井上尚弥(31)=大橋=が、米国の権威ある専門誌「ザ・リング」が9日(日本時間10日)に発表した全階級を通じたランキング「パウンド・フォー・パウンド」(PFP)で、約2年ぶりに1位に返り咲いた。

 6日の東京ドーム興行で、“悪童”ルイス・ネリ(29)=メキシコ=を6回TKOに沈めて防衛に成功し、4万3000人の大観衆を熱狂のるつぼにたたき込んだ井上が、再び全ボクサーの頂点に立った。

 井上は2022年6月10日発表のPFPで、3団体統一世界ヘビー級王者オレクサンドル・ウシク(37)=ウクライナ=を抜いて日本人で初めて1位にランクされたが、同8月には2位に後退。先月も2位だった。今回、このところ1位を続けていた現3団体統一世界ウエルター級王者テレンス・クロフォード(36)=米国=を抜き、2度目の1位に輝いた。

 これを受けて、井上は所属する大橋ジムを通じてコメントした。

 「ルイス・ネリとの防衛戦で、約2年ぶりに権威あるリング誌のPFP1位に返り咲くことができました」と報告し、「これもいつも応援してくださる皆さんのおかげです」と感謝。「東京ドームでの戦いを経て、今後のキャリアを加速させて行くので、また応援よろしくお願いします」と決意を新たにした。

 大橋ジムの大橋秀行会長は「東京ドームでの歴史に残る1戦を終えて、まだ興奮冷めやらぬ状況でPFP1位になったのはまたまたビックリですが、これも井上尚弥、井上真吾トレーナーの努力、そして何より皆さまの応援のおかげです。ありがとうございます。これからも応援よろしくお願いします」とコメントしている。

 また、WBC世界バンタム級王者の中谷潤人(26)=M・T=は、初めてランクインした先月に続いて、10位にランクされている。

 1位から10位のランキングは次の通り。

 (1)井上尚弥(大橋)

 (2)テレンス・クロフォード(米国)

 (3)オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)

 (4)カネロ・アルバレス(メキシコ)

 (5)アルトゥール・ベテルビエフ(ロシア)

 (6)ドミトリー・ビボル(ロシア)

 (7)エロール・スペンス・ジュニア(米国)

 (8)ガーボンタ・デービス(米国)

 (9)ジェシー・ロドリゲス(米国)

 (10)中谷潤人(M・T)

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ファイト)

    写真

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス