王者・柴田薄氷のドロー防衛に成功

 「デイリー後援・ボクシング・IBF女子世界ライトフライ級タイトルマッチ」(13日、後楽園ホール)

 王者・柴田直子(ワールドスポーツ)が苦しみながら4度目の防衛に成功した。左右の大きなフックを振ってくる挑戦者マリア・サリナス(メキシコ)の超攻撃型スタイルに序盤は圧倒されたが、ボディーブローを軸に反撃。8回にはサリナスがわざとマウスピースを吐きだしたほど効かせた。

 「強いと分かっていたけど、予想以上のプレッシャーだった。要所は当てたと思うけど、相手の前に出てくる印象が強い」と、判定を聞くまで勝利を確信できなかった。ジャッジも三者三様だった。

 8回にバッティングで左の前頭部をカットして流血。ホチキスで傷を留める激闘を制し「何とかつなぐことができた」と防衛に胸をなで下ろした。「これまでで一番難しい防衛戦でした」と斎田会長。この経験を生かしたV5戦は来年6月に予定している。

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