長友インテル電撃移籍!締め切り3分前

 サッカーのイタリア1部(セリエA)チェゼーナの日本代表DF長友佑都(24)が31日(日本時間1日)、セリエA5連覇中で昨年4冠の世界王者インテル・ミラノに電撃移籍した。冬期移籍期間が締め切り3分前の駆け込み成立。期限付き移籍と発表されたが、4年以上の長期契約を前提にした実質的な完全移籍で年俸は推定2億円。『インテル・長友』として14年ブラジルW杯を目指す。インテルはチェゼーナに移籍金600万ユーロ(約6億7千万円)に加え、DFダビデ・サントンを交換要員とした。長友は3日の敵地バリ戦でのデビューもありうる。

 『世界最強クラブ』に日本人選手が誕生した。インテルへの電撃移籍。「本当に世界一のクラブに来ることができてうれしい。勝負の年になる。人生は1度だけだから挑戦したい。頑張るだけ」。世界最高のサイドバック(SB)を目指す長友が、また一つ夢への階段を駆け上がった。

 リーグ5連覇中のインテルだが、今季は4位タイと苦戦している。今季途中から就任した元J1鹿島のレオナルド監督は、ルーマニア代表DFキブとは異なる攻撃的左SBの補強を熱望。先のアジア杯で日本を4度目の優勝へ導いた、アジア屈指のSBを逆転6連覇への切り札に指名した。

 契約の上では、FC東京からチェゼーナへ期限付き移籍中だった。チェゼーナは約2億円でFC東京からの買い取りオプションを行使しインテルに“再売却”した。最終的に契約がまとまったのは、移籍期限である現地1月31日午後7時の3分前。ユベントス、ACミランなど8つのクラブが争奪戦を展開した末、ギリギリで動向が決まった長友は決定直後、「この移籍は予想できなかった。今日聞きました」と、興奮気味に答えた。

 インテルからの評価は破格だ。獲得するために、チェゼーナ側に移籍金7億円を払い、将来のイタリア代表の正左SB候補とされるDFサントンを交換要員とした。関係者によると、今夏までの半年間はレンタル移籍となる見込みだが、実質的には完全移籍。インテルは4年以上の長期契約を見据えているという。

 激しい生存競争を勝ち抜けば、14年ブラジルW杯出場は『インテル長友』として出場することとなる。背番号は空いている「28」となることが有力で、3日の次節バリ戦(アウェー)に出場する可能性もあるという。

 長友は1日に、メディカルチェックなどを行った。昨年の南アW杯で戦ったカメルーン代表FWエトー、オランダ代表MFスナイダーら世界屈指の選手たちとともにプレーできる瞬間が近づいている。中田英寿氏(ローマなどでプレー)以来の衝撃をイタリアにもたらした170センチの小柄な日本人が、ネッラズーロ(黒と青)のユニホームをまとい、サン・シーロをかける。

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