丸山「良かった…」ノリさんに恩返しだ

 日本サッカー協会は2日、ロンドン五輪の男女代表18人とバックアップメンバー4人をそれぞれ発表した。

 FW丸山桂里奈(29)=大阪高槻=は高槻のチーム関係者とテレビで合格通知を聞いた。第一声は「良かった…」。拍手で祝福を受け、安どの表情を浮かべた。会見中も「緊張してる」と心臓はバクバク。この日ばかりは天然キャラを封印した。

 佐々木監督は「100パーセントのコンディションではないが、練習で正確なゴールを隅に入れるというところは現時点でしっかりしている」と、丸山の決定力を欲した。信頼に応えるべく「ノリさん(佐々木監督)がいてくれて、前向きに頑張れた。ノリさんのためにも、自分の持ってるもの以上のものを出して期待に応えたい」と恩返しの熱意であふれた。

 前日は岡山湯郷戦(美作)からの帰阪中、大阪高槻の井上監督に「何か聞いてないですか?」と代表選考を探るなど不安を隠せなかった。昨年のロンドン五輪最終予選で負った右膝前十字じん帯断裂の回復は診断の「全治6カ月」以上を要した。それでも「期待して待っている」という佐々木監督の言葉が「励みになった」という。

 リハビリ期間で肉体改造に取り組み「ケガしたときより強くなったのが今の強み。まだ五輪で得点を決めたことがない」。新生丸山桂里奈の夢はロンドンで成就する。

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