なでしこ、日本食で金!3食白米要望
サッカー女子日本代表の佐々木則夫監督(54)は4日、五輪期間中に宿泊する各施設に対して、3食に白米を出すことを要望していると明らかにした。また、2月に合宿を行った和歌山県から送られた梅干しを持ち込むプランも浮上。日本人の力の原点とも言える日本食パワーで、なでしこジャパンが悲願の金メダルへまい進する。
米を食わねば、世界制覇もできぬ‐。都内で行われた海外組の自主トレを視察した佐々木監督は、最長で約1カ月に及ぶ五輪遠征に向けて「お米さえあれば大丈夫」と断言した。協会関係者によれば、指揮官の要望もあり、転戦する各宿泊施設に対して「3食白米を出してください」とリクエスト済み。金メダル獲得へ、食卓でもタクトを振るう。
日本人にとって、食卓では“絶対的エース”の白米。2トップでコンビを組む相方も強力だ。なでしこは、2月や昨年のドイツW杯前など、複数回にわたり和歌山県で合宿を行った。その関係から「全員が毎日食べても足りる量」(同関係者)という大量の紀州梅干しを用意した。
「梅干しがあるのはありがたい」(FW安藤)、「梅干しはデザート感覚で食べます」(DF鮫島)。選手からも絶賛されるだけに、現在は英国内に持ち込む手はずを整えている最中という。
さらに指揮官には、特別な切り札もある。「近所の人から『申(さる)年の梅干し』を頂いた。これも持って行こうと思う。一人で、チビチビ食べようかな」とほくそ笑んだ。申年の梅は、平安中期、人皇第62代村上天皇が、都ではやった疫病を治すために服用して以降「難が去る」と伝えられる由緒ある逸品。験担ぎには最高の存在だ。
米国対策も兼ね、ピッチ外の対策もバッチリ。なでしこが、満を持して大英帝国に乗り込む。