「女子日本代表合宿」（９日、千葉県内）

　ロンドン五輪に出場するサッカー女子の日本代表が９日、千葉県内での合宿をスタートした。ＦＷ安藤梢（デュイスブルク）は、この日が３０歳の誕生日。１１日には壮行試合のオーストラリア戦（国立）が控えるが、２年以上遠ざかっているゴールへのこだわりなど「３０歳の誓い」を立てた。

　１６歳で代表デビューした天才が、節目の３０歳を迎えた。安藤は「３０になったかな、という感じ」としみじみ。昨年の誕生日は、Ｗ杯準々決勝ドイツ戦で勝利を味わった。「２年連続で（なでしこで）迎えられてうれしい」と幸せそうだった。

　Ｗ杯では６戦すべてに先発したが、その後はスタメンとサブを行き来している。ゴールを決めたのは、１０年５月３０日のアジア杯中国戦が最後。「悔しいし、取らないといけない。スタメンで出たい気持ちは強いけど、与えられた時間で結果を出したい」。“反攻の３０歳”にする構えだ。

　４年前の北京五輪。ドイツとの３位決定戦に敗れた後、バスの中でＦＷ丸山と「もう一回、（五輪で）一緒に立てるように」と誓い合った。丸山は今合宿で同部屋。「一緒に出られてうれしい」。再び大舞台を迎えられたことに感謝した。

　次回の五輪を迎えるころには３４歳。「次、選ばれるかどうか。最後かもしれない気持ちで臨みたい。表彰台に立ってみんなで喜びたい」。金メダルで、３０代最初の年を自ら祝う。