沢「ボルトに会いたい」4強進出狙う

 ロンドン五輪に向けフランスで合宿中のサッカー女子日本代表「なでしこジャパン」は17日、パリ郊外で親善試合・フランス戦に向けてミニゲームなどで約1時間半の調整を行った。MF沢穂希(33)=INAC神戸=は、金メダル獲得に向けて男子100メートルの世界記録保持者ウサイン・ボルト(25)=ジャマイカ=ら、トップアスリートとの“再会”を果たすため、4強入り後に入れる可能性のある選手村行きを固く誓った。

 あの場所へ、もう一度‐。フランス国内での練習を終えた大黒柱が、メダル獲得に向けた青写真を語った。「ぜひ選手村に行って、いろんな人に会って刺激をもらいたい。メダルを取るためにはそこに行かないといけないし、せっかくのロンドン五輪、現地で雰囲気を味わいたい気持ちはありますね」。その表情は輝いていた。

 4年前の思い出がよみがえる。4強に終わった北京五輪だが、準決勝・米国戦前から選手村に入村。「(男子陸上の)ボルト、パウエル、ゲイや(男子サッカーの)ロナウジーニョも見た、ボルトなんかは音楽聴きながらダンスを踊っていた。オーラありましたね。メディアも入れないし、選手じゃないと入れない特別な場所ですね」。スポーツの祭典である五輪を味わえる場所で、日本を代表していることを強く感じたという。

 盟友との再会も待っている。幅広いアスリート人脈を持つ沢は「吉田沙保里ちゃんも友達だし、北島康介くんも最近(副業の)仕事でよく会う。金メダルを取る難しさなんかも話しているし、(女子バレーの)竹下さんとも仲がいい。それぞれ五輪にかける思いもあるし、どんな色のメダルでもいいから取って、笑顔でみんなと会いたい」と話す。早ければ、8月6日の準決勝からロンドン入りが可能。選手村入村が、沢の大きなモチベーションとなっている。

 「あっという間の一年だった」という昨年のドイツW杯決勝からちょうど1年後のこの日は、ミニゲームでも軽快な動きでゴールを決めるなど好調を維持。五輪前最後の強化試合であるフランス戦に向けても「勝利にこだわりたい。勝つことが自信になる」。悲願のメダル奪取に向け、沢は突き進む。

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